こんにちは。たまごです。
本日はライブ配信サービス「SHOWROOM」の社長、前田裕二さんの著書、「人生の勝算」を要約していきます。
- この本、有名だけどどんな内容?
- モチベーションを上げる本としてよく紹介されているけど読むべき?
- 前田さんのように将来成功したいけどそもそもどんな人?
という方に対して、参考になれば幸いです。ちなみに楽天ブックスでは550円でした。
この本で伝えたいこと
この本で前田社長が伝えたい事は大きく3つです。
- 絆の大切さ
- 努力の大切さ
- 人生のコンパスを持つことの大切さ
では一つ一つお伝えいたします。
絆の大切さ
前田社長は幼い頃から父親がおらず、8歳の時には母親も亡くしてしまい、お世辞にも恵まれた境遇とは言えませんでした。
10歳上の兄と親戚に引き取られましたが、上手く馴染むことも出来ず、経済的に苦しかったそうです。
お金を稼ごうにも小学生では雇ってもらえません。そこで、彼は、親戚のお兄ちゃんから貰ったアコースティックギターを片手に路上ライブで弾き語りを始めました。
最初は歌詞もメロディも自分で考えたオリジナル曲を披露していたのですが、稼ぐどころか、立ち止まって聞いてくれる人はいませんでした。
そこで、未知より既知、披露する曲をオリジナル曲からカバー曲に変えました。
また、その都市に住んでいる人の知っている曲、例えば大人の女性が多い街では松田聖子や美空ひばりを歌ったそうです。
すると、小学生で往年の曲を歌うことで、「どうして小さいのにそんな曲を知っているの?」と興味を持ってくれるお客さんが増えました。
そこから工夫を重ね、半年後には月10万円まで稼ぐ事ができるようになりました。
その時の工夫が「濃い常連客を作る事」です。
そして濃い常連客を作るための3つのステップが
- コミュニケーション可能範囲に入ってもらう
- 時間差でリクエストを受ける
- オリジナル曲の披露
です。
コミュニケーション可能範囲=会話のキャッチボールが出来る範囲です。ここに入ってもらう事が出来ず、遠目で見てもらうだけではどんなに上手に歌を披露しても収益が見込めません。
ここを解決するために、手書きでその日に歌うセットリストを置いたそうです。そこで、お客さんと会話をして関係性を築きます。
その中で、関係性が出来てきたお客さんからは、リクエストを受けることもあったそうですが、その場では受けません。
例えば、赤いスイートピーを聴いてくれた女性から、「白いパラソル」をリクエストされた際に、無理して受けるのではなく、「知らないので、今日は歌えません」と答えたそうです。
理由は二つあり、一つはその場でどんなに頑張って歌ったとしてもその歌の上手さの価値は松田聖子さん本人にはかなわないと分かっていたから。
二つ目は歌の上手さでは勝てなくても、お客さんとの絆では勝てるかもしれないと思ったから。
そこで、「練習して、来週歌うので同じ時間にまた来てください」と時間差でリクエストを受ける。
そして、次の週にそのお客さんに対して、リクエストされた曲を歌う。
そこには、「曲そのもの」ではなく「そのお客さんのために1週間時間を使い練習をした」という価値が生まれます。この価値に対して、お客さんがお金を払ってくれるのではないかと考えたそうです。
これにより、更に絆が生まれ、この絆が出来たところで自身のオリジナル曲を披露する。
これは見ず知らずのストリートミュージシャンが歌うオリジナル曲と、絆が出来た相手が歌うオリジナル曲では価値が全然違ってきます。
この絆の大切さはエンターテインメントだけでなく、我々社会人にも同じ事が言えるのではないでしょうか?
例えば営業の仕事だと、何も知らない営業マンからの電話と、しっかりと絆が出来た営業マンからの電話ではお客様や取引先の反応は変わってきますよね。
まずは、お客様や取引先とコンタクトを取り(コミュニケーション可能範囲に)、分からないことはその場で曖昧な回答をせず、しっかりと勉強をして後日回答(時間差リクエスト)。そして、最終的に自身が伝えたいことを伝える(オリジナル曲)。といった具合でしょうか。
努力の大切さ
前田社長は企業する前はサラリーマンとして働き、新卒で外資系投資銀行に勤めました。
そこでの圧倒的努力があり、現在があるのだと確信しました。
例えば、先輩に追いつき、追い越すために出社は4時半〜5時の間で睡眠時間は2時間〜3時間しかなかったそう。
また、NY駐在となった際には、アメリカ人が家族の時間を大切にしているところを前田社長は仕事に使い、チーム全員分の予算を1人で達成したとの事です。
ただ、がむしゃらに仕事をしていたわけでは無く考えながらやっていました。
ポイントは
- 一生懸命バカをする
- 他者の目
- 見極めてから掘る
の3つです。
一つは前田社長ががむしゃらに働いていたにも拘らず結果が出なかった時に先輩から貰ったアドバイスです。
その先輩は、お客さんや取引先と仕事外で飲みにいったり、カラオケなどでも積極的に盛り上げていたそうです。
これは優秀な企業であれば知識は全員持っており、その中で選ばれるためには、最終的には好かれている事が重要という事です。その先輩はお客さんや取引先の懐に入る事で他の営業マンとの差別化をしていました。前田社長もその先輩の教えに従い、メキメキ数字を伸ばしていったそうです。
差別化の方法は人それぞれで、前田社長はNY駐在の時は、誰も完食した事がない激辛カレーを完食し、面白いと思われて差別化をしたそうです。そのため、接待などが苦手でも安心してください。その代わり、何か一つ自分の差別化ポイントを見つけましょう。
二つ目の他者の目ですが、これは相手のニーズを把握するという事です。
炎タイプのポケモンには水の技を繰り出すように、相手のタイプ、考えている事をしっかり想像し、こちらの引き出しを用意してください。
相手のニーズを把握する事ができれば、取引や部下の育成なども上手くいきます。
例えば、前田社長が塾講師のアルバイトをしていた際に英語の宿題をやってこなかった生徒がいたそうです。
前田社長はこの生徒に対して、なぜ宿題をやってこないのか叱るのではなく、英語が喋れるようになると、女子からモテるよと話をしたそうです。
すると次から生徒は宿題をやるようになったそうです。ここでは、生徒の「モテたい」というモチベーションの源を上手く把握し育成に活かしたケースです。
三つ目の見極めてから掘るは努力の方法です。
やはりがむしゃらに頑張るのでは無く、考えながら頑張れという事なのですが、
例えば宝の山が眠る鉱山があったとして、がむしゃらに頑張る人はいきなり掘り進めると思います。
しかし、見極める事ができる人は、どこに宝石があるかをまず分析したり、地元の人に聞いてみるなどして情報を集めます。
そこで、宝の場所がつかめたらあとは全力でやり切る。という事です。
これも我々に置き換える事が出来ます。
がむしゃらに努力をするのでは無く、自分の弱点や伸ばすべきところをまず分析したり、先輩に聞くなどして見つけます。そしてそこを克服するために全力で努力をする事で成長が出来るのではないでしょうか。
人生のコンパスを持つことの大切さ
人生のコンパス=人生の目標です。
人生の目標が定まっていると、今何をすべきかが見えてきますし、そこに向かって努力ができます。
前田社長の人生のコンパスは「SHOWROOMを世界一の企業にする」ことです。
また前田社長が尊敬している彼のお兄さんのコンパスは「家族との時間を大切にする」ことだそうです。
お兄さんは、ある日外資系化粧品会社から高額給与のオファーが来た際も、家族との時間が減るからと詳細も見ずに断ったそうです。そのくらいしっかりと「決めている」人は自分の行動に自信も持てます。
しかしコンパスが定まっておらず、航海に出ると大海原で迷ってしまいます。
そのような人はまず、自分の人生どうなりたいか目標を立ててください。
そしてその目標に向かって必死で努力してください。
まとめ
本日は前田裕二さんの「人生の勝算」についてお伝えしました。
いかがでしたでしょうか?
私自身、営業1年目の新卒社会人として学ぶ事が多かったです。
特に、知識は人との絆があって初めて活かされるというところはビジネスマンとして当たり前ではありますが中々気づく事が出来ない部分です。
また、人生のコンパスをもう一度見直す必要もあると感じました。
まだまだ沢山学びになるポイントが多い本ですので、是非ご一読してみてはいかがでしょうか。
To be continued…
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